寝取られ男のラブ・バカンス

キーを打つのもイヤになるヒドい邦題ですがジャケもダメだなぁ。そりゃ「40歳の童貞男」や「ノックトアップ」と似た感じにしたいのは判るし、中身も町山大将がおっしゃる通りのボンクラ男の成長ストーリーではあるんだけど、メインはちゃんとラブコメディで、その相手も日本でもアイドル的に認知され始めたクリステン・ベルと超セクシーでブレイク必至なミラ・クニスなんだから勿体無過ぎ。


※ちなみにアメリカ盤のジャケはこう

いつもは無理矢理にでも女性客を取り込もうと改変する*1癖に。まぁユニバーサルのセンスがズレてるって事なんでしょうが。アメリカ盤と同じデザインの「ノックトアップ」にしたって、今勢いのあるキャサリン・ヘイグルをわざわざ外すなんて信じられないです。

で、映画の中身の方はと言うと、ちょっとこなれてない部分もあるけれど、ラストまで楽しく見られる佳作でした。特に、話を聞いてた時点では単なるアホキャラかと思ってたヤリチンミュージシャンを筆頭に、脇役までちゃんと人間として描けてるのには感動したなぁ。

*1:例えばファミリー向けアドベンチャーコメディを恋愛映画風にして売った「幸せの1ページ」とか。そんな要素、ラストの一行分しかないじゃないか!