くれないの盃
- 出版社/メーカー: GPミュージアムソフト
- 発売日: 2008/12/25
- メディア: DVD
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任侠映画『くれないの盃』予告 品川庄司 オールインエンタテインメント
品川庄司の庄司智春が本格ヤクザVシネマに参戦! お笑いは一切無しのマジモード!
末期ガンに冒された組長に代わって、街に根付いた昔気質のヤクザ・雷轟一家を仕切る若頭・門倉勇三。孤児だった自分を育ててくれた義父が経営するショーパブへ今もこまめに顔を出す等、優しさも持つ勇三だったが、敵対する桜田総業による近隣の地上げ行為に頭を悩ませていた。そんな中、門倉の兄貴分・景山が三年ぶりに出所して…。
庄司以外のキャストもほとんどがお笑い芸人というのが売りの作品。書き出すと、井戸田潤(スピードワゴン)、佐田正樹(バッドボーイズ)、岡田圭右(ますだおかだ)が主だった所で、以下、ハチミツ二郎、団長安田、HIRO、長州小力、黒沢かずこ*1。島崎俊郎とデビット伊東はお笑いといって良いのかな? マトモな役者は組長役の諏訪太朗くらいなモンで、後はカワイコちゃん枠で大石里沙(主人公と血の繋がってないツンデレ妹役)と安藤成子。セクシー担当枠で西野翔。昔の名前枠で大原かおりといった面子です。
こんな顔触れなんで、所詮はお遊び、かくし芸大会のパロディドラマみたいなノリだろうと高を括っていたんですが、皆真面目にやってて予想以上には見られるレベルになってました。
でもねぇ。やっぱ主演の庄司を筆頭に役柄と元々の個性があってないんだよなぁ。庄司が若頭って無理があり過ぎです。スーツすら似合ってないんだもの。逆に井戸田は似合い過ぎてサラリーマンにしか見えないし。お陰でどんなに真面目に頑張ってもドラマにリアリティが生まれるワケがなくて。役柄がどんぴしゃだったのは、パチンコのやり過ぎで闇金に手を出す食堂のオカミ役の黒沢くらいだったなぁ。
マンネリに陥ってるヤクザVシネマに新機軸を作ろうとして彼らを起用するのは良いと思うんですよ。でも、だったら彼らが魅力的に見える舞台をちゃんと用意してやれよと思う。彼らをサポートするベテランを配置して、芸人たちにはチンピラ役で暴れて貰うという作りにしたらナンボかマシなのが出来るだろうに。
それとお話的にも状況が説明されるだけでナンにも起きてないに等しいというのもツラかった。まぁこの後に出る完結編で色々起きるんでしょうけど。
そんな感じで、完全に彼らのファン向けの作品でした。
*1:結構出番が多いのにジャケにクレジットされてないさがね正裕が可哀想。