カジノ・エンジェルズ

カジノ・エンジェルズ [DVD]

カジノ・エンジェルズ [DVD]

原題は'Crazy Girls Undercover'。ラスベガスを舞台にセクシー美女軍団が活躍するスパイアクションです。

表の顔はラスベガスの高級ストリップクラブのオーナー、その実態は過去を持つ美女を集めてセクシースパイチーム“クレイジーガールズ”を結成した元CIAエージェント、デイモン。彼らはCIAからの依頼でラスベガスに暗躍するテロ集団の捜査を開始したのだが…。

サエないオッサンと元プレイメイトの豊胸美女たちがドンパチしたり、隙を見てはイイことをしたりする、巨匠アンディ・シダリス亡き後、ありそうでなかったセクシーアクションの後継者が遂に登場! かと思ったんですが…。

基本フォーマットは確かに「ピカソ・トリガー」等の流れを組んではいます。でも美女たちの活躍とは言ってもスパイ活動の方がメインで、バズーカやマシンガンをへっぴり腰で打ち捲る様な見せ場は皆無に近い。その代わりに彼女たちのお色気ダンスシーンが長々と続くから“そんなのは良いからバズーカを見せろ! 爆発を見せろ!!”とヤジりたくなる気分に。

これは製作者が判ってないというだけでなく、弾着や爆発みたいな手間隙がかかるモノは省いてお手軽に作っちゃおうという、最近のアメリカ製C級映画にありがちな傾向そのままという気がします。

それと、ロジャー・コーマンの有名なぼやきで“ワシらが作っていたエイリアン映画や恐竜映画を、今じゃハリウッドが大金懸けて作りよるから…”というのがありますが、この手のジャンルなら「チャーリーズ・エンジェル」やアンジェリーナ・ジョリー主演の一連の作品があるからB級映画は出る幕が無いというのはあるかも知れません。

そんな事をしみじみと考えてしまう作品でした。まぁおネエちゃんたちのレベルはそこそこ高いんで、そんなコト考えずに気楽に見れば良い作品だと思いますけどね。