噛む女

噛む女 [DVD]
12/10リリース ネクシード
 原題は'Bitten'。カナダ製のエロティックヴァンパイアホラーです。主演は“ジェイ&サイレント・ボブ”のジェイことジェイソン・ミューズ!
夜勤ばかりのせいで彼女にもフられてしまった救急隊員のジャックは、ある夜道端のゴミ置き場に捨てられる様に倒れていた血塗れの美女を助ける。記憶を失くしていた彼女を必死に手当てするジャックは、彼女の美しさにひと目惚れ。久しぶりにイイ気分で仕事を終え、家路についたジャックだったが、部屋には血塗れの美女と元カノが! 何と美女の正体は吸血鬼だった!
サンプル版に付いていた予告編を見た時点では、仕事に疲れた男と美しき吸血鬼との悲恋をエロティックに描いた作品の様に見えて期待が高まっていたんですが、IMDbに記されたジャンルはコメディホラー?! これはちょっとイヤな予感…。
実際問題本編は、何故か西部劇みたいなオープニングから始まって、インド人店主が経営するコンビニでのスケッチ等、ホントにコメディ映画のノリ。まぁドタバタした感じじゃなくて、今風のオフビートなテイストかつテンポが良いから、最初から判って見ればそんなに気にならない、どころかむしろこれイイじゃないのって印象に。
製作がカナダだし、そんなに金を掛けた作品ではないと思いますが、映像にメジャー感があるのも特筆すべき点。これはルックス抜群、脱ぎっぷりもサイコーなヒロイン、エリカ・コックス嬢の魅力による所も大かな。ジェイソン・ミューズの演技も悪くないです。
話は、惚れた女の為にせっせと“食料”を調達していたものの段々と嫌気が差して…という、高目な女相手のラブコメディの変化球的流れに。これでオチが決まっていたら激押ししたんですが、ここがちょっと弱いのが残念でした。
しかし、ここまでパッケージと中身のギャップが大きいのは、幾らアルバトロス系列のリリースとはいえどうなんでしょう。正直にラブコメとしてアピールしても良い作品だと思うんですが。