ソーラー・ストライクサード・インパクト - ［SAMPLE］ビデオながら見日記

12/10リリースプライムウェーブ

原題は'Die Hitzewelle Keiner kann entkommen'。当然前二作とは何の関係も無いドイツ製のパニックドラマです。主演は「鳥」「マナツの冒険」のスザンナ・シモン。監督は「レボリューション6」のグレゴール・シュニッツラー。

六月というのに連日30℃を超えるルール地方。州知事は記録的な暖冬だった時点から将来の水不足を訴えていた女性学者マティーナを州政府の緊急対策本部の責任者に抜擢する。だが政官財の様々な思惑が絡み合い、遅々として進まぬ対策。その間も気温は上昇を続け、老人や子供たちは熱中症で倒れていく。遂に取水制限が始まったのだが焼け石に水で…。

調べた所、ドイツの平均気温は真夏でも20℃そこそこなのが判って一応は納得したんですが、本作で起こる事のほとんどがここ数年日本では当たり前の様になってる事例ばかりで、この程度でこんなパニック状態になるかね? と疑問に思ってしまうヌルい作品でした。

だって街を流れる大河が完全に干上がってる状態なのに取水制限を行ったら市民が“水をよこせ!!”って暴動を起こすんですよ? どんだけ民度が低いんだよって事ですよ。

更に脱力感を増してるのが、こんな危機的状況なのに自分は不倫にうつつを抜かしてるヒロイン! 愛した人は結婚していた、それも貯水池の現場責任者というのも都合が良過ぎるけど、ちょっと仕事が上手く行かないからって彼の下へ走り、しかも貴重な貯水池(もちろん遊泳禁止)で泳ぎ出すって、一体どんな主人公だよ!

この手の欧米製気象系パニックものを見る度に、日本って自分たちが思ってる以上にちゃんとした国なんでは? と思えるのは喜んでいいんでしょうか?

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