カメレオン
12/5リリース 東映ビデオ
最初このタイトルを見た時、ヤンキー映画ブームのご時世だから、てっきり加瀬あつしのマンガの映画化だと勘違いして、“藤原竜也がヤザワ?! 大胆だけどアリアリ! 東映の企画力も捨てたモンじゃないなぁ”と一人ほくそえんでいたのに…。
ホントは丸山昇一が松田優作の為に書いていた脚本を阪本順治が映画化した、正真正銘の東映セントラル映画。うーん、だったら龍平か翔太にヤラした方がパブ的にも良かったんじゃないの?
で、映画についてですが、ぶっちゃけ脚本が微妙な気が。特に導入部。主人公の初登場シーンでは、こっちに優作ってのが頭にあるからだけど、藤原竜也の演技もちょっと不可思議な一匹狼のイメージ。ところがシーンが変わると、実はチンケな詐欺集団の一員に。あれ、グループもの? と思っていると、巨悪*1が起こした事件に巻き込まれ…という感じで、見る方がどういう映画なのか了解する前に話だけが先に先に進んでしまう。これで主演が優作なら何となくでも納得出来たんだろうけど。だから藤原竜也のファンなら最初から楽しめるのかも知れません。
と言うか、実際に優作が主演してたら現場でガシガシ直してたんじゃないかなぁ。詐欺集団の件は全部カット、主人公とヒロインのお話だけにした方が単純に面白くなったと自分でも思うし。ただこの映画の中では、詐欺集団の年寄り連中(谷啓、犬塚弘、加藤治子)が大きな見どころになってるから悩ましい所。
そんな感じで、映画全体で見るとどうなのかな? って印象でしたが、意外にも良かったのが藤原竜也のアクション! 要所要所で体を張ったアクションを見せてくれて、これには正直驚きました。今時、ちゃんとアクションを見せてくれる日本映画は貴重なワケで、そういう意味では一応価値のある作品と言えるのかも。それと格闘の相手を務めた野貴葵という女優さんも素晴らしかった! 脚も綺麗だったし。
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- 発売日: 2008/12/05
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