THE レジェンド 伝説の勇者

11/7リリース クリエイティブアクザ

　原題は'Stara basn. Kiedy slonce bylo bogiem'。ポーランド建国の物語を自国で映画化した歴史アクションです。監督は「ファイアー・アンド・ソード」のイェジー・ホフマン。主演は「戦場のピアニスト」のミハウ・ジェブロフスキーと「限界戦線」「ストリート・レーサー」のハンガリー美女、マリーナ・アレクサンドロワ。予告編は公式で。

はるか昔。戦いの中で周辺の部族を平定しつつあったポピエル王だったが、自分が産んだ息子を世継ぎにと考える奴隷上がりの妃の甘言を聞いて、王位を継承させる筈だった兄の息子を惨殺。その罪をもう一人の息子に着せてしまう。更に奴隷の血が混じる事に反対した長老たちまで皆殺しにするポピエルを見た戦士ピアストンは城から脱出。森で出会った狩人ジモヴィットと共に村々の族長に掛け合い、反乱の準備を進める。だが戦いの火蓋が切られた時、ポピエルが呼び寄せた最強の戦士バイキングが出現。民衆を次々に蹴散らしていって…。

サンプル版の画質がかなり酷かったせいもあるんですが、全体に垢抜けない演出が目立つ作品でした。でもそのお陰で、妙に当時(よく知らないけど)の雰囲気の再現には成功してる気が。

王国=町レベル、王宮=砦、一族=親戚一同ってなスケールで、合戦も百人弱同士のド突き合いに終始。でもこれはこれで、みみっちい話だなぁと思うよりも、逆にリアルなのかなって気になってしまうのは、非常に真面目に作られてるからだと思います。

他にも、男も女も裸になって踊り狂う豊年祭も雰囲気があって良かったなぁ。

それとIMDbでもジャンルがファンタジーになってますが、そういった要素は、巫女になる姉に惚れてる狩人に横恋慕した妹が魔女に媚薬パワーを授けて貰うシーンくらいなモノでした。

まぁ映画全体で言えば、そこまで面白いものでもないと思いますが、キリスト教が広まる以前のヨーロッパの風俗に興味がある方なら一見の価値はあるんじゃないでしょうか。

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