ロビン・ウィリアムズのもしも私が大統領だったら…

原題は'Man of the Year'。こちらも、主演作に限っては劇場未公開が当たり前になってしまったロビン・ウィリアムス主演の社会風刺コメディです。監督は、ウィリアムスとは「トイズ」(ウゲーッ!!)以来のコンビとなるバリー・レヴィンソン。共演はローラ・リニークリストファー・ウォーケンジェフ・ゴールドブラム。「リ・ジェネシス*1のドミトリー・チェポヴェツキーも出演してます。

トークショーの人気ホスト、トム・ドブスが、番組で口走ったジョークのせい(?)で無所属で大統領選に立候補する事に。何時ものノリで他の候補や政府、大企業をバッサバッサと切り捲るトムの人気は次第に高まり、直前の公開討論でも圧倒してしまう。そしてその勢いに乗ってホントに当選してしまった! だがこれは、今回の選挙から導入されたハイテクによる投票システムのバグによるもので…。

もうね。完全にスターとしての魔力が失われたウィリアムスにこんな役を演らせるのは酷。見てるのがツラい。だってギャグにクスリとも出来ないんだもの。まぁ間違いで大統領に当選したんだから、実は劇中でも既に過去の人で…という設定になってるのなら良いんですが、どう見てもそういう演出じゃないんですよねぇ。

そんな感じで、主人公が超人気スターという話の大前提が最初から崩れてるせいで説得力ゼロ、コメディとして見るのは正直キツい。じゃあシニカルなドラマとしてなら見られるのかというと、今度は最近ナマクラなレヴィンソンの演出だから、うーん微妙。

ローラ・リニーはシステムのバグを見つけ、浮かれるウィリアムスに内部告発しようとするプログラマー役。主人公に接近するうちに何時しか恋心が…という流れなんですが、こっちも余り冴えないんだよなぁ。

それでもウォーケンなら…とも思いますが、彼は選挙戦中にぶっ倒れちゃう番組プロデューサー役なので期待の大暴れは見られず。

というワケで、全編微妙としか言い様の無い作品でした。唯一良かったのは終盤に出てくるティナ・フェイ(とエイミー・ポーラー)くらいなモンだったなぁ。これもユニバーサル作品だけど、"Baby Mama"の日本上陸はまだか!?

奇跡のシンフォニー [DVD]

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ウィリアムスと言えば、これも出ます。

*1:シーズン3は10/22レンタルリリース開始。