女子高生サバイバル・ドライブ

女子高生サバイバル・ドライブ [DVD]
11/12リリース アルバトロス

原題は'Five Across the Eyes'。女子高生五人が体験する一夜の恐怖を描いた青春アクションスリラーです。

ママの車を借りて夜のドライブに出たものの、ひと気の無い山道で迷ってしまった女子高生五人組。ようやく寂れた店を見つけて立ち寄ったのだが、誤って止まっていた車にぶつかってしまう。相手が気づかぬうちにと慌てて飛び出したものの、道はいよいよ明かり一つ無い寂しい雰囲気。仕方なくUターンすると、対向車線にヘッドライトが! 追いかけられ始めた女子高生たちの車! とうとう行き止まりに追い詰められると、相手の車から出てきたのは猟銃を構えた黒服のオバサン! 車から引きずり出され、‘しゃがめ! 服を脱げ! その上にオシッコをしろ!’とオバサンの理不尽な命令にも否応無く従ってしまう女子高生たち。パニック状態に陥り、震える彼女たちだったが、オバサンは何かを思い出した様に急にそこを立ち去って…。

これ幸いと逃げ出した女子高生たち。しかしまだオバサンがいたーッ!! とうとうブチ切れ、車内にあるモノを投げつける! 工具! パパの遺灰! そのうち一人がヘンな顔をしてると思ったら、何とその場で出したウ○コを投げつけた! お前はゴリラか!!

と、ここまでが三十分。この後、一時間に渡って女子高生たちと基地外オバサンによる追いつ追われつの血塗れバトルが続く! しかしその間も、女子高生たちはダベるダベる。内輪揉めしたかと思うと慰め合ったり、少しするとまた罵り合ったり。とにかくギャーギャーうるさいんですが、通して見ると意外に悪くない作品でした。

実はこの作品、全編ホームビデオで撮られた荒くて安い映像。わざとらしく手ブレするシーンも多いんですが、監督がこのカメラを女子高生たちの車から一歩たりとも出さないというルールを課し、それを最後まで守っているのが、作品全体をよく見せる結果に繋がったんじゃないかと思います。例えばオバサンはヘッドライトに照らされないと姿が見えないから常に不意打ちを喰らう状態になるという具合。まぁ、肝心の所が映ってないシーン*1も多くなってるので、ナニやってんのか判らなくなったりもするんですが、これはこれで予算削減に上手く繋がってるんだろうし、逆に恐怖心を煽る効果になってる気が。

それと、女同士のバトルだからなのか、それとも得物がそこら辺にある物ばかり*2だからなのか。ほとんどのシーンが直接には見せてないのに、妙に生々しくて痛々しいのも特筆すべき点だと思います。

女の子のレベルは、ジャケ写ほどクールでも美人揃いでもありませんが、まぁ中の中くらいはあります(実はオバサンも割りと綺麗なヒト)。そんな感じなので、大して期待しなければそれなりに満足出来る作品ではないでしょうか。

女子高生サバイバル・ドライブ [DVD]

女子高生サバイバル・ドライブ [DVD]

*1:服を脱いでも全員外を向いてるのでオッパイは見えないとか。

*2:ドライバーをアソコに突っ込まれたり。