現代怪奇サスペンス 蜘蛛@ミステリチャンネル

先週に引き続き、石井輝男脚本・監督作。原作は遠藤周作。音楽はしっかり鏑木創!

叔父(内藤武敏)主催の怪談会で、熱海で見つけた不気味な隠れ宿と女将の話を披露した作家・長原(山口崇)。その帰り道、通り雨に遭った長原を、会に参加していた奇妙な青年(堀内正美)が乗るタクシーが拾う。青年から漂う妙に生臭い匂いに気づく長原だったが、それは件の女将が漂わせていたのと同じ匂いだった。やがて車中で青年は、同じ様な雨の日に出逢った顔をくすね蜘蛛に咬まれ、爛れてしまった美女の話を始める…。

堀内正美ってだけでも反則なのに、異様なメイクを施してるからコワいコワい。まさに蜘蛛の如き不気味さ! 同じく怪しい美女役の結城美栄子と島村佳江も良かったです。

それにしても当時のビデオカメラであそこまで陰影と怪しい雰囲気を醸し出せる輝男はサスガ。この頃は映画が撮れない最も不遇な時代のハズなんだけどねぇ。

蜘蛛 (ふしぎ文学館)

蜘蛛 (ふしぎ文学館)