エイリアンノイド

10/10リリース ニューセレクト

エイリアン侵略モノをもう一本。原題は'Infected'。カナダ製のSFスリラーです。主演はギル・ベローズと「リ・ジェネシス」のマキシム・ロイ。更にイザベラ・ロッセリーニ、ジャド・ネルソンも登場!!

ボストンを中心に広がる疫病被害。それと時を同じくして勢力を拡大する食品企業ホワイトフィールド社。そんな中、ボストン市長の暗殺事件が発生する! かねてから情報をリークしていた女性記者リサとの接触を図ろうとする暗殺犯だったが、彼女の席にいたのは元恋人にして同僚のベンだった。こうして事件に巻き込まれたベンとリサは、この事件の背後に地球侵略を企むエイリアン軍団がいる事を知って…。

人間に擬態し、すでに社会に入り込んでいたエイリアンたちが仲間を大量生産する為に、その幼体をミネラルウォーターに混入していた! という流れ。エイリアンは一応昆虫型ですが、あまりその姿をちゃんと拝ませてはくれず、もっぱら皮膚をビリビリと破いてチラ見せする程度。幼体も芋虫型なんで、そういうのが苦手なヒトは最初から回避の方向で。

そんな感じの作品なので、基本的なストーリー自体は目新しいモノでもない。でも飲料水や食品の安全性という、極めて現代的なネタを絡ませてるのは中々だと思います。

ただねぇ。同じ会社が作った昨日の「デビル・リベンジャー」も似た感じだったけど、そういうネタの見せ方や描き方が最初からどうにも適当で、この手のB級映画のキモである掴みは悪いし、スリリングな展開にもなってないんですよ。カナダ製作品特有の地味さ加減もそれに輪をかけてるんで、途中から眠くなってしまいました(個人的に夏バテ気味で集中力が無いというのもあるけど)。

まぁ役者の顔触れが揃っていたから、辛うじて最後まで見られる出来にはなってるのかな。特にイザベラ・ロッセリーニ! あえて具体的には書きませんが、エージェントも断れよ! と言いたくなる様なトンデモない姿に変身!! でもこれにしたって、大して盛り上がってない中途半端な場面で使っちゃってるんですよ。国際的大女優がここまでやってくれてんだからクライマックスまでキープしとけよ! って感じ。

要するに凡作です。芋虫、ウジ虫がワラワラ蠢く系のホラーが好きな方以外にはオススメしません。

エイリアンノイド [DVD]