デビル・リベンジャー 復讐の殺人者

10/10リリース プライムウェーブ

原題は'Swamp Devil'。サスペンスアクションみたいな邦題ですが、ホントの中身は沼地から現れた謎の怪物の恐怖を描いたホラーものです。「サイレント・ランニング」のブルース・ダーンが出演。監督は「バイオ・スピーシーズ」のデビッド・ウイニングで、その時と同じくカナダで製作、RHIエンタテインメントが配給という体制で作られた作品です。

とある田舎町の森の奥にある沼地で少女の変死事件が発生! その町の出身ではあるものの、母親を亡くして以来、町を離れて暮らしてきたメラニーに音信不通だった父親が倒れたとの報が入る。十年ぶりに帰郷したメラニーだったが、実は父親こそが変死事件の犯人として町の人々に追われていたのだ。連絡をしてきたジミーという青年と共に、森に消えた父親を探そうとするメラニー。だが父親を追っていた町の男たちの前に謎の巨大な影が出現して…。

遂に姿を現した怪物は、蔦が絡み合って巨人の様なシルエットになったモノ。要するにスワンプシングやマンシングのパクリです。まぁアメリカ南部の伝承とかに元ネタがあるのかも知れないけど。

で、冒頭の何かに追いかけられて沼地を逃げる女の子の絵が中々に迫力があったから、これは期待出来るかも? と思ったんですが、うーむ…。

まずは、話のネタが明らかになる順番が適当過ぎて、犯人探しのミステリーとして成立してない。この手の映画を見慣れたヒトなら、序盤で怪物の正体が判っちゃうんじゃないでしょうか*1。そしてその怪物の登場のさせ方も不味くて、ホラーとしてもイマイチ盛り上がれないんですよねぇ。

怪物も人間も、両者共に復讐心に囚われているという設定自体は結構良いと思うだけに残念な感じでした。

それにしてもブルース・ダーンの老いぼれっぷりは…。町の連中から基地外ジジイと呼ばれるのにはぴったりの風貌だったけど。

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それから、同じ日にもう一本“スワンプ”(沼地)系の未公開ホラーがリリースされます。タイトルは「ゾンビ・オブ・ザ・デッド 沼からきた緑色のヤツ」(原題'Swamp Zombies')。その名の通りゾンビホラーの様ですが、サンプル版が来てないので紹介まで。でもこのメーカーのこのタイトルのシリーズ、今までロクなのが無いからなぁ。

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*1:というか、DVDのパッケージが最大のネタバレになってるんだけど…。