ヒットメーカー 阿久悠物語

劇映画としてのうねりは感じられなかったけど、色々と制約もある中で、時代を追うのに徹した構成は、“時代と寝た男”阿久悠にふさわしかったんじゃないかと思う。

個人的には、最初に好きになったアイドルにして、ショートカットのコにどうしようもなく反応してしまう性癖を植えつけてくれた桜田淳子が意外にフィーチャーされてるのが嬉しかった。しかし秋田での予選会での可愛さはどうよ! あれだけで永久保存決定! 再現パートを演じた鈴木愛理ちゃんも可愛かったです。

Vシネマを見続ける者としては、榊英雄土居甫という大役を任されていたのに感動。そして「ウルトラマンタロウ」の件でちゃんとストリウム光線のポーズをさせていた辺りに、金子修介の衰えぬオタク魂を見た(w。何気なく壁に貼ってある日テレの古いポスター群にも感動したなぁ。

唯一の不満は『スタ誕』で“バンザーイ、無しよ”が再現されなかった事くらいかな。

あっ、もう一つ謎だったのは、この手のドラマなら定番の奥さんとの感動秘話的なモノが頑ななまでに挿入されなかった事。遺族の意向だったんでしょうかね?