壊滅暴風圏 ファイナル・カウントダウン
- 出版社/メーカー: NIKKATSU CORPORATION(NK)(D)
- 発売日: 2008/10/10
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ニューヨーク上空で謎の突風に襲われた自家用ジェット機の墜落事故が発生! 時を同じくして、ニューヨークの副市長ジムと気象学者キャシーの夫婦はセントラルパークで小型の竜巻群の発生と集結を目の当たりにする。竜巻群の発生はニューヨーク各所で始まり、遂には自由の女神像まで破壊してしまった! この異常気象の原因を探るうち、キャシーは驚くべき仮説を立てて…。
冒頭の自家用ジェット機の客の、黒人セレブ親子という設定のはずなのに、着ている服やルックスからにじみ出るどうしようもない貧乏くささに始まって、話のデカさと製作規模の安っぽさのギャップがヒドい作品でした。一体この映画を見る時にどのスケールで焦点を合わせればいいのか、中々整理がつかなくて脳が混乱してしまう感じ。
一応、市の対策本部という事にはなってるけれど、どこぞの貸しビルの一室を使った安っぽい部屋で、いきなり“この現象は木星の大赤斑と一緒だ!”って言われても…。主人公夫婦に対する悪役として、自分の選挙の事しか考えてない、上の人間には頭が上がらないというどうしようもない市長が出てきて、お約束通りに主人公の仮説には耳を貸さないパターンになるんですが、今回ばかりは“そんな突飛な事を言われてもねぇ”と思わず同情してしまうくらい。
それと、ニューヨークを舞台に選びながら、とても“9.11”以降の作品とは思えない緊張感の無さ、真摯さの欠如も酷かった。
で、そんな緊張感の無いメインストーリーの穴を埋めようとしたのか、主人公夫婦の姪っ子が行方不明に! とか、ヒロインがビル火災に巻き込まれて! みたいな展開にもなるんだけど、逆にその間はメインストーリーの方がおろそかになって、見る者をイライラさせてしまうという悪循環。
そんな感じで凡作じゃなくて駄作と言っていいレベルの作品でした。
※前作(?)「壊滅暴風圏II カテゴリー7」の感想はこちら
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