悪夢男


9/5レンタルリリース インターフィルム

※予告編
 原題は'Nightmare Man'。「超能力学園WxY」のロルフ・カネフスキー監督によるスプラッタホラーです。
不気味な仮面をつけた男に襲われる悪夢に夜毎うなされる若妻エレン。心配した夫のビルは彼女を精神病棟へ入院させようとするが、その道すがら車はガス欠。ビルは遠くのガソリンスタンドへ向い、エレンは山中に一人取り残されてしまう。そんな彼女の前に夢で見た仮面の男が出現!? 命からがら逃げ出したエレンは、若い二組のカップルが泊まる山小屋に逃げ込んだのだが…。
予告編を見た段階では結構期待出来そうかなと思ったんですが、うーん、正直微妙な出来栄えでした。
実際映像自体はしっかりしてると思います。血もちゃんと出るし、無名の割りにはレベルの高い女優さんたちがエロいシーン(ヌードもあり)を見せてくれるし。
でもそれを上手く繋ぐだけの技術がこの監督には無い! と言うか、意味不明の演出が多過ぎ! だってヒロインが“悪夢男”から必死に逃げるシーンに、何故かバカ女が喘ぐ演技を友だちに披露するシーンを被せてるんだもの。それも二つの場面をしつこくしつこくモンタージュ。一体この編集にはどんな意図が隠されてんの? エイゼンシュタインも泣いてるよ!
更に技術の事を言えば、タイミングがユルユルだから緊張感の欠片も無し、だから全く怖くない! 一応“悪夢男”はヒロインの妄想か、それとも実在するのか? というのが見どころになる筈なんだろうけど、余りのユルさに途中からどうでもよくなってしまう! そんな感じがクライマックスまでずーっと続くから、無駄に二転三転…という展開を見せてはくれるんだけどまるで盛り上がらない!!
ホント、完全に脱ぎ損な女優さんたちが哀れに思えてくる凡作でした。

※これまた何故かパッケージは今更これのパクリ。“悪夢”という言葉から必死に考えたんだろうなぁ。