ペインキラー・ジェーン

ペインキラー・ジェーン [DVD]

ペインキラー・ジェーン [DVD]

原題も'Painkiller Jane'。Event Comicsという出版社から発行されているアメコミを映像化したSFヒロインアクションです。主演はエマニュエル・ヴォージア。共演にリチャード・ラウンドトゥリー、テイト・ドノバン、そして「グレイズ・アナトミー」のエリック・デイン。実は日本でもスターチャンネルで放送済みたいです。

チェチェンの麻薬工場に部下を引き連れて踏み込んだ女性大尉ジェーンだったが、謎のウィルス兵器を浴び、部隊は全滅してしまう。ところがジェーンだけは奇跡的に生還し、軍の施設で目覚める。しかもウィルスの影響か、常人の二十倍の代謝能力を手に入れ、いわゆる超人に変貌していたのだった。軍の検査を受け続けるジェーンは次第に能力を覚醒。それを恐れた軍は彼女をアラスカに幽閉しようとするが、自分をこんな体にした犯人を探す為にジェーンは脱走して…。

要するに、アメコミヒーローものの第一作の定番通りの誕生篇というか紹介篇でした。で、どうしても説明っぽくなりそうな部分を意外と軽快に処理する序盤部分は中々に快調です。

ところがいざ犯人探しが始まった途端、チンタラチンタラ、妙に落ち着いたトーンに。期待のスーパーレディ大暴れの図って展開は終盤になってやっと…って感じ。ぶっちゃけパッケージみたいなコスチュームにも変身してくれないし。更にこれも第一作の定番通りに、終盤になってようやく敵の影が見え始めて、戦いはまだまだ続く! という流れで消化不良なオチでした(誰でも想像がつくからネタバレじゃないよね)。

おそらくこれはTVシリーズ化を目論んだパイロット版だったんでしょうが、実は本作から二年後の昨年から始まったTVシリーズは主演がエマニュエル嬢からクリスタナ・ローケンに変わってる?! ええーっ、美女度大幅ダウンじゃねぇか! と思ったら…。

原作のテイストがこんな感じらしいから、ローケンの方がイメージにはあってるのかな。でも、いざ始まったTVシリーズも評判は余りよろしくないみたい。それでも日本のSci Fiチャンネルは放送すべきじゃないかなぁとは思いますが。

※TVシリーズ版のプロモ映像

Painkiller Jane (Essential Painkiller Jane)

Painkiller Jane (Essential Painkiller Jane)

※原作本