ザ・シーカー 光の六つのしるし

 平凡な少年が誕生日を迎えた途端、光と闇の戦いに巻き込まれ、世界を救う為に六つのしるし探しを命じられるという、これ何処のRPG? と言いたくなる、ジュブナイルファンタジーとしては超定番のストーリー。
それでも丁寧に作られてるんじゃないかと期待を持ってたんですが、99分の上映時間の中でアイテム探しも、少年の成長と初恋も、ナンもかんもギューギューにして描いてるから、慌しい事この上ない。ポンポン話が進むから、それぞれの要素が印象に残る暇も無いし、こんな定番のお話なのにちょっと目を離しただけで何やってんのかサッパリ…みたいな状況に。こんな出来じゃあ、このファンタジー映画ラッシュの中に埋もれてしまうのもしょうがないと思いました。
唯一の見どころと言っていいのが、主人公が憧れるお姉さん役のアメリア・ワーナー*1のチャーミングさ。しかし、幾らなんでも十四歳の少年とは年齢差がありすぎるんじゃないの? と思ったら案の定…。それにしても彼女(とそのエージェント)の作品選びのセンスの無さは酷いねぇ。早いトコどうにかした方が良いと思います。
闇の戦い〈1〉光の六つのしるし (fantasy classics―闇の戦い)

闇の戦い〈1〉光の六つのしるし (fantasy classics―闇の戦い)

※原作本、原作ファンは悲しんでるんだろうなぁ