泪壺
題材が瀬々敬久の資質に余程あっていたのか、同じ渡辺淳一原作の「マリッジリング」辺りと比べれば、ちゃんと“映画”になっていてビックリしました。
特に、悲しくなると走り出してしまう(その後見事に転ぶ)というヒロインの設定が効いている。これだけで妹に初恋の人を取られた女性を描いた単なるメロドラマになりそうな話を優しい女性映画の域にまで高めているんだから素晴らしい。
で、そんなヒロインの話だけで十分完結してるのに、冒頭とラストに出てくる妹*1の遺骨を練り込んだ壺という猟奇的なエピソードがどうにも浮いていて、全体のバランスがおかしくなっているのは残念でした。まぁタイトルにもなってるくらいだから、原作(未読)ではこっちの話の方がメインだったんだろうし、外せなかったんだろうけど。
とか何とか言いながら、実際には小島可奈子のヌード&セックスシーン×3があるから良いんですけどね。特に音楽教師だったヒロインが偶然再会した元教え子(柄本佑)と行きずりでセックスしてくれるシーンは、ロマンポルノっぽくってグッと来ました(w。
しかし、スタイルはまだ全然イケてると思いますが、顔の劣化ぶりを見ると、出来れば十年前、せめて五年前に脱いでくれたらなぁと考えてしまうのも正直な気持ちです。
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