シークレット・フォレスト ダークウッドの殺人鬼

原題は'Dark Place'。「ビッグ・フィッシュ」や「マーダー・ライド・ショー」に登場した“巨人”俳優、マシュー・マッグローリーの遺作になったスリラー映画です。監督は「デス・トンネル」のフィリップ・エイドリアン・ブース。

かつて検死官をしていたニコルズ博士の下に、差出人不明の小包が届く。それは十年前に博士が担当した連続殺人事件の舞台ダークウッドからの物だった。事件以来封印していた悪夢の記憶が甦り始めて…。

予告編を見て貰えば判ると思いますが、映像の雰囲気は低予算の作品にしては中々のモノ。しかし良かったのはここだけで…。

悪夢の世界に入り込んだ気分という言い方も出来ますが、おそらく監督が相当のアホか、軽い基地外か、映画の文法を知らないかの何れか(もしくは全部)で、もう何が何だかさっぱり判らない。途中でモノローグの主が変わっちゃうから、それが過去の主人公なのか、それとも別人なのかも判らない。十年前の事件という重要そうなネタを振る割りには、今見せてるのが現在なのか回想なのかも判らない。そんな状態がずっと続くから、主人公だけでなく、見てるこっちがノイローゼになっちゃいそう。

そんな感じなので、マシュー・マッグローリーの最後の勇姿(出番少ないけど)を確認したい人以外には、全くおすすめ出来ない作品でした。