マイ・フレンド・フリッカ

原題は'Flicka'。1940年代に映画化、1950年代にはTVドラマ化もされた小説を再映画化したファミリームービーです。主演はアリソン・ローマン。監督は「イノセント・ラブ」のマイケル・メイヤー。

故郷ワイオミングの事を思う余りテストに身が入らず、進級が怪しくなったまま、実家の牧場に帰郷したケイティは、偶然出逢った野生馬に夢中になる。父親たちと捕まえたその馬に“フリッカ”と名づけたケイティだったが、厳格な父親は人間に馴れていないフリッカに近づく事すら禁ずるのだった。それでも父の目を盗んでフリッカに跨ろうとするケイティだったが…。

美しい大自然のロケーションが目に優しい、非常に丁寧に作られた作品でした。基本的には動物映画の定番通りの展開です。

しかし、自分が年を食ったせいか、ヒロインのわがままぶりと周囲の甘やかしぶりが気になって…。どう考えてもオヤジの言う事の方がもっともじゃないか、みたいな。ぶつかり合う二人の仲介者になる筈のお母さん(マリア・ベロ)も何故か娘の味方で、孤立無援のオヤジが可哀想だったなぁ。で、当然訪れる父と娘の和解の過程も上手く描けてない気がします。

以前の映画版やTVドラマ版では少年*1だった主人公を、わざわざ女子高生に変えた理由もよく判らなかった。普通淡い恋の行方とかいった要素を入れそうなものなのに、ヒロインはお馬さんとイケメンな兄貴(「デッド・サイレンス」のライアン・クワンテン)にベッタリなんだもん。牧夫たち*2は虎視眈々と狙ってたけどねぇ(w。

まぁ、ロケーションの美しさと馬の躍動感はしっかり見せてくれるから、そういうのがお好きな方なら、と言った所でしょう。それと美少女とお馬さんというシチュエーションがお好きな方も。EDはそんな写真のスライドショーになってるし。

※以前の映画版

*1:映画版の主役は子役時代のロディ・マクドウォール。「猿の惑星」のコーネリアス!!

*2:一人は「コールドケース」のダニー・ピノ。