アルマゲドン2008

アルマゲドン2008 [DVD]
7/4リリース プライムウェーブ

※予告編
 原題は'Comet Impact'。今でも結構アクセスして貰ってる「アルマゲドン2007」に続く天体落下系パニックが登場! 勿論続編ではなくて、こちらは英国製のTVムービーです。主演はダリオ・アルジェントの魔女三部作完結編「マザー・オブ・ティアーズ」のクリスチャン・ソリメノと、「モーリス」のジェームズ・ウィルビー。
2008年8月8日、アイルランド沖に謎の天体が突如落下! 数十万人もの犠牲者を出す大惨事を引き起こす。調査の結果、太陽の脇をかすめる様な進路を辿って来た小型の彗星だと判明する。だが、これを機に始まった世界中の天文学者による観測したデータを検討した結果、大規模な彗星群が全く同じ軌道で進んでいる事が導き出された! 日に日に大きくなる地球への激突確率! そしてその激突地点は北米大陸!? NASAのヘイデン博士は彗星へ核ミサイルを発射し、軌道を変える計画を米政府へ進言するが、調査中から対立してきたガント博士は彗星を粉砕するだけで、逆に被害が世界中に拡散すると警告して…。
トンデモ系だった「2007」に対して、今回のは英国製らしく非常に真面目な作り。アメリカで放映したのがディスカバリーチャンネルというのも納得です。
しかしねぇ。真面目なのは良いんですが、描かれるのが科学的検証とか市民の避難活動とかいうのならまだしも、延々と天文学者たちの見解の違いによるぶつかり合いというのは…。主人公のキャラクターがナイーブ過ぎる事もあって、全体にウェットな雰囲気が個人的にはちょっと苦手でした。
これだったら、バカだトンデモだと散々腐した「2007」の方が好みかな。まぁ本作の方が良いという人も当然いるでしょうけど。
【以下、ネタバレ】
結局核攻撃は回避されて米本土に落下する前に市民を避難させるという流れなんですが、これはハリウッドでは絶対に作られないし、検討にも登らないストーリーでしょう。そういう意味では貴重かも。しかし、市民を置き去りにして主人公たちが脱出するというラストは、娯楽作品として絶対に間違ってると思います!