ゴーストハンター

ゴーストハンター [DVD]

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※サンプル動画

原題は'Wraiths of Roanoke'。16世紀末、植民の為に北米大陸に上陸したイギリスの開拓民が忽然と姿を消したという“ロアノーク植民地集団失踪事件”を題材にしたオカルトホラーです。主演はTV版「ハイランダー」シリーズのエイドリアン・ポール。監督は「ドラゴン・ダイナスティ」のマット・コッド。

1587年、ヴァージニアと名づけられた北米・ロアノーク島へ上陸したジョン・ホワイト率いる英国開拓民一行。だが先発隊がいる筈の砦には、白骨化した首吊り遺体しか残されていなかった。そして柱に記された古代ノルドの血文字。食糧補給の為に一時帰国するホワイトに代わってリーダーを務める事になったアナニアスは身重の妻の出産に立ち会うが、それ以来妻は悪夢にうなされる様になってしまう。やがて彼女の夢に現れた悪霊が、一人また一人と開拓民たちを森へ誘い込み始めて…。

ネタ自体は有名だし、良いと思うんですが、その描き方が悪いなぁ。だってこの題材を扱う時点でオチはある程度決まってる訳で、そうなると注目は悪霊と開拓民の対決。しかし肝心の悪霊の出し方、見せ方に工夫が無いから全然怖くない。

そもそも、敵の悪霊の正体が漂着したバイキングの霊ってのも、襲われる側との関係性がほとんど無い分、盛り上がろうにも盛り上がれない。定番通りに赤ちゃんが標的にはなるものの、バイキングが欲しがる理由が無いもの。普通ならインディアンの呪いが…って所でしょうが、今のアメリカでは先住民に配慮しないといけないんだろうなぁ。