マーシャルの奇跡
5/8レンタルリリース ワーナー・ホーム・ビデオ
原題は'We Are Marshall'。1970年にアメリカのある大学フットボール部に起きた悲劇と再生を描いた実録スポーツ映画です。主演はマシュー・マコノヒーとマシュー・フォックス(ダブルマシュー!!)。監督は「チャーリーズ・エンジェル フルスロットル」以来、TVシリーズのプロデューサーとして活躍していたマックG。
1970年、遠征先から帰路に着いたマーシャル大フットボール部の選手、監督*1、スタッフを乗せたチャーター機が墜落事故を起こす。乗員乗客全員が死亡するという惨事に、ウェストバージニア州ハンティントンの町全体が沈み返り、故障で遠征に参加しなかった選手数名を残して部は活動停止状態に。だが学生たちの熱意に押され、活動再開を決定したデドモン学長は早速新たなコーチ探しを始めるが、土台すら失ったチームを引き受ける者はいなかった。そんな時、オハイオ州の田舎町に住むジャック・レンゲルという男がコーチに志願してきて…。
この後はスポーツ映画の定石通り、山あり谷あり、喧嘩したり修復したりを繰り返しながら運命の試合にこぎ着けて…というパターン。
ただ、何しろ監督が良い意味でMTV感覚の申し子とも言うべきマックG。案の定カット割りが細か過ぎて、スポーツの描写としてはちょっとどうかなと思う所も多々あります。でもこのリズム感は最近のダンスムービーを思わせて*2、アメフトに馴染みの無い若い世代でも見やすくなってるんじゃないでしょうか。それに冒頭部分、町の象徴、心の拠り所を失った人々の深い傷を、一瞬にして見る者に印象付ける手際の良さは流石だと思います。
マシュー・マコノヒーは、一見ふざけた男に見てて、実際には率直で人を惹きつける何かを持ち合わせたレンゲルコーチ役を好演。対して、偶然から生き延びたアシスタントコーチ役のマシュー・フォックスの方は損な役回りかな。奥さん*3はこっちの方が美人だけど。
しかし正直な所、近年この手の実録感動系のスポーツ映画が多過ぎですよねぇ。ここからもハリウッドのネタ切れぶりが良く判る。その点、本作はユニークな部分あり、基本を押さえた感動要素ありで結構面白かったですね。
- 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ
- 発売日: 2008/06/11
- メディア: DVD Audio
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