スリザー

こりゃ、楽しいね!

遊星からの物体X」の影響下で、1980年代に粗製濫造されたVFXと特殊メイクに彩られたドロドログチャグチャなホラー映画の精神を受け継いだ快作。

就職先にトロマを選ぶ程の真性オタクらしく、あの当時の作品のユルさやダサさ*1までも再現しているんだけど、現代的なリズム感とのバランスが絶妙なので、ハナにつく感じにはなってない。この辺がジェームズ・ガンの才能だろうなぁ。タイラー・ベイツによる、わざとらしいまでにオドロオドロしい音楽も良かった。

封印殺人映画」に登場したスラッシャー映画と共にこの類いの映画を、当時は何かに追い立てられてるかの様に劇場でビデオ*2で見捲っていて、今でも“あの頃の俺は何をやっていたのだろうか?”と疑問に思う事があります。でも本作を見て、“あぁ、自分はこういう映画がホントに好きだったんだ”と再認識した次第。

それにしてもグレッグ・ヘンリーはアホな町長役がハマるなぁ。それとマイケル・ルーカー! 「ジャンパー」ではもうちょっとはカッコ良い役なんだろうか?

*1:愛のテーマがエア・サプライって!

*2:主にベストロンや東芝映像ソフトがリリースしてたヤツ、まぁタダで見ていた訳ですが。