幸せのルールはママが教えてくれた

幸せのルールはママが教えてくれた [DVD]
3/27レンタルリリース ユニバーサル・ピクチャーズ

原題は'Georgia Rule'。ジェーン・フォンダフェリシティ・ハフマン(「デスパレートな妻たち」)、そしてお騒がせアイドルの一人、リンジー・ローハンが、母娘三代に扮して贈るハートウォーミング・コメディ。監督はゲイリー・マーシャル

義父との折り合いが悪く、わがままし放題、素行不良の娘レイチェルを、二度と戻らないと決めていた故郷アイダホに住む母ジョージアの家にひと夏の間預ける事にしたリリー。田舎町での暮らしに不平不満を撒き散らすレイチェルだったが、“ジョージア・ルール”という家での決まり事を守らせる祖母の厳格な態度の前には形無し。そんな祖母や純朴な住民たちと触れ合う内に、少しずつ心を開き始めたレイチェルは、かつて母と愛し合っていた獣医のサイモンに思わぬ事をつい漏らしてしまって…。

ドラッグをやるわ、大嘘つくわ、男を淫らに誘うわ。役柄とは判っていても、最近の私生活にシンクロし過ぎているリンジー・ローハンを見ているとかなりイライラ。勿論、そんな悪態をつく理由が明かされるという展開だし、胸元大開帳、乳揺れし捲りと、サービス満点の格好を終始してくれても全然ダメ! と言うか、露出度が高ければ高い程、顔から全身にかけて広がったシミが目立ってしまって、お色気よりも気持ち悪さが勝って逆効果に。まぁ、イラつけばイラつく分、製作者側はしてやったりなんでしょうけど。

で、お話の方は、そんな娘の知られざる過去が判明した事で、バラバラだった母娘三代が結びついて…という流れ、ではあるんだけど、これが余りガツンと来るモノが無かった。ゲイリー・マーシャルらしいハートウォーミングさだけじゃなくて、脚本が「海辺の家」「恋愛小説家」のマーク・アンドラスな分、苦味もあったりするんですが、もっと深いドラマがあるのかと期待したら、それ程でもなくて肩透かしを食らった感じ。

これはリンジー・ローハンのせいもあるけど、フェリシティ・ハフマン演じる母親の娘以上のダメさ加減がちょっと尋常じゃなさ過ぎる為かと。もう余りにダメ過ぎて、男には感情移入のしようが無いって感じ。役者は熱演してるんですけどね。

一方、しっかり者のお婆ちゃんを演じるジェーン・フォンダはカッコ良過ぎ。どうせなら、彼女にも意外な欠点が…という展開でも面白かったと思います。

まぁ典型的な女性映画なので、女性の視点で見れば全然印象が違う気もします。リンジーの悪態にしたって、若い女性なら、何の違和感もないかも知れないし。男優も、ダーモット・マローニー、ケリー・エルウェス、ギャレット・ヘドランド(「フォー・ブラザーズ」)と充実してるしね。

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