転校生さよならあなた - ［SAMPLE］ビデオながら見日記

最近の大林作品は苦手だったので恐る恐る見てみたんですが、意外と往年の“尾道三部作”みたいなテンポの良さがあってビックリ。

まぁケータイの描写とか、無理して現代風にしようとしてる所は痛々しかったりするんですが。

浴衣からはだけて見える蓮佛美沙子ちゃんの白い脚の艶かしさは、流石は元祖脱がし屋! 終盤のアレも含めて、彼女はホントに頑張ってると思う。

ところが、それこそ原田知世を彷彿させる美沙子ちゃんの透明感溢れる歌声を境にして、後半戦から難病モノになってしまって、いきなり梯子を外されてしまった気分に。おいおい、俺が見たいのはそんなのじゃなくて、もっと甘酸っぱいヤツなんだよ! みたいな。

簡単に言えば“新・尾道三部作”の雰囲気。あれ、重苦しくて自分は苦手だったんですよねぇ。石田ひかりとピアノ云々の件でイヤな予感はしたんですが。

エピローグも、何時も以上に蛇足な感じがしました。若いメインキャスト四人が好演してるだけに残念だなぁ。

※本作では一夫の母親役だった清水美砂主演作「プライベート・ムーン」の感想はこちら