新宿暴力街 華火
- 出版社/メーカー: 株式会社GPミュージアムソフト
- 発売日: 2007/12/25
- メディア: DVD
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※予告編
松方弘樹主演のヤクザアクションです。監督は「実録ヒットマン 妻その愛」の岡田主。
敵対する仙道組組長を襲撃し、新宿で繰り広げられていた抗争に終止符を打った大畔組若頭補佐・弓削。だが数年後、彼が出所してきた時、組も新宿の街も腐り切っていた。武闘派は隅に追いやられ、仙道組の残党と手を組んだ幹部たちは街でご法度のシャブを売り捌く始末。更に警察とも結託し、次第に弓削は窮地に追いやられていって…。
話自体は最近のヤクザVシネマにありがちなもの。しかしそのテイストが徹底的にヘビーかつシリアス。しかもバイオレンスな描写も多々。
このご時世ではしんどくて見てられなくなりそうな感じなんですが、これを持たせる松方の地力は流石。主人公と奇妙な縁で結ばれる若き刑事役の俊藤光利、それに対する悪徳刑事役の遠藤憲一も好演でした。彼らのお陰で最後まで見られる出来に仕上がってます。終盤はおそらく香港ノワールを意識したんだろうなぁ。
これでヤクザサイドの敵役にまで良いキャスティングがされてれば、もう一皮剥けた傑作になったかも? 正直、石山雄大と新藤栄作では、ハナっから松方に勝つ訳が無いと判っちゃうもの。