ミスター・グッド・アドバイス

チャーリー・シーンのMr.Good Advice [DVD]

チャーリー・シーンのMr.Good Advice [DVD]

原題は'Good Advice'。チャーリー・シーン主演のラブコメディです。共演は「グラスハウス2」のアンジー・ハーモンに、デニース・リチャーズ。それにジョン・ロビッツにロザンナ・アークエット! 監督は「キャント・バイ・ミー・ラブ」「クイーンズ・ロジック」のスティーブ・ラッシュ。

やり手株式トレーダーのライアンは、情報を引き出す為に美人妻と寝たのを知られ、夫の新聞王ドナルドに罠にはめられてしまう。そのせいで仕事も財産も失ったライアンに愛想をつかした恋人のシンディは、あっさり新しい男とブラジルへ。そのまま彼女の部屋で負け犬生活を送っていたライアンに新聞社の編集主任ペイジから電話が入る。それはシンディが担当していた悩み相談コラムの催促だった。これは渡りに舟と、ライアンがシンディに成り済まして記事をでっち上げたのだが、自己中な日々を送ってきた彼の独善的な文章をペイジはあっさりボツにしてしまって…。

予告編を見た時は、あのデニース・リチャーズが新聞のコラムニストとは何たる無理のある設定! これは出来の方も…と思ったんですが、実際は何時も通りの頭からっぽの尻軽女役でホッ。そして作品の方も意外や意外…。

まず恋人に代わって主人公が書いたコラムが最初からは成功しないというのが良い。そして現金と美人編集者の心を射止める為に良いコラムを書こうと、自分さえ良ければ良いと考えていた男が周囲に目を配り、優しくなっていくという展開は中々。で、恋の行方も、本当はいない“シンディ”が二人を繋いでいる為に中々発展しないというのも良いんじゃないでしょうか。

もう少し心理の変化の描写を丁寧だったら更に良い映画になったと思うけど、日本未公開のインディペンデント映画としては十分な出来でしょう。終盤の展開も登場人物の設定が活かされてて結構面白かったし。

ちなみに新聞王役はバリー・ニューマン! そして日本人の顧客役で加藤雅也がちょっとだけ出演してました。