ピアノの森

ピアノの森 [スタンダード・エディション] [DVD]

　原作は未読*1。で、小島正幸の相変わらずの手堅い演出でドラマ部分は素晴らしい*2。まぁベタな話ですけどね。二人の戦いはまだまだ続く! って所で終っちゃうし、ヒロイン(?)の誉子の扱いも中途半端だし。
しかし気になる点もいくつか。まず脚本。妙に言葉使いが堅苦しい所が多々あって、キャラと言葉が合ってないシーンの度に引っ掛かってしまった。
そして勿論声優のキャスティング! 上戸彩の演技のせいで、最初は主人公の海がボクっ子かと勘違いしてしまったし、神木隆之介も子供の声を出すのが正直きつそう。その周りのクラスメイトを松本梨香、田中真弓、竹内順子といった当代きっての少年声声優が演じてるから余計に気になります。そして宮迫博之も雰囲気は出ているけど声量が足りなくて聞き取り辛かった。
おそらく日テレ主導のキャスティングなんだろうけど、作品の質を下げてるのが判んないのかなぁ? 脇役まで芸人だらけで、一体誰の為の作品なんだって感じ。基本的には良作なだけに、こういう粗が残念でなりません。

ピアノの森 [プレミアム・エディション(DVD2枚組)]

*1:一色まことは『カオリ』と『はなったれBoogie』くらいしかちゃんと読んでない。

*2:「あずきちゃん」もいい加減DVDにならないかなぁ?