サイン・オブ・デス
1/5レンタルリリース ニューセレクト
Pars Vite et Reviens Tard Teaser
原題は'Pars vite et reviens tard'。フランス映画祭2007で「逃げろ! いつか戻れ」というタイトルで上映された、「インドシナ」のレジス・ヴァルニエによるミステリー映画です。原作はフレッド・ヴァルガス(多分日本では未訳)。主演は「ル・ブレ」のジョゼ・ガルシアに、マリー・ジラン。今年七月に亡くなったミシェル・セローも出演してます。音楽はパトリック・ドイル!
パリのアパルトマンの玄関に裏返しの4の文字を印す落書き事件が多発する。ただの悪戯かに思えたのだが、アダムスベルグ警視は捜査を開始。かつて教授だった老人に出逢い、それが中世にペスト除けのまじないとして流布していた事を知る。これが無差別なバイオテロの予告ではないかと直感するアダムスベルグ。だが警察の警戒を余所に、アパルトマンの中で唯一落書きがされていなかった部屋の住人が黒い斑点だらけの体で死体となって発見される。次々に被害は広がり、やがてパリを離れてマルセイユにまで到達。だがそこで、実は被害者たちの過去に共通点がある事が判明して…。
演出良し、演技も良し。パリの建造物を縦横に使った追跡劇は迫力があるし、事件の真相に迫るとスケールが一気に広がる様はまさに原作付きの良作ミステリーらしくて中々。真犯人にたどり着く件がもう少し盛り上がったら…とも思ったけど、未公開映画としては十二分な出来にあると思います。
「インドシナ」でカミーユ役だったリン・ダン・ファンが、同じ役名で主人公の恋人役として登場するのはファンには嬉しいお遊びではないでしょうか。美しいヌードも披露してくれるし。
一方、マリー・ジランのヌードは無し。若い頃はあんなにバンバン脱いでくれたのに! 代わりと言ってはなんですが、思わぬ所で豪快なパンチラを見せてくれます。
- 作者: フレッドヴァルガス,Fred Vargas,田中千春
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 2006/03/24
- メディア: 文庫
- 購入: 1人 クリック: 5回
- この商品を含むブログ (34件) を見る
※追記
『青チョークの男』を読んだら本作の印象が少し変わったので一言。主人公の超人的な推理力、相棒や恋人との関係性等、映画を見た時に不可解だったポイントが全て理解出来ました。と言う訳なので、本作を見てピンと来た方は一読をオススメ。と言うか、何でシリーズ第一作から映画化しなかったんだろう?
- 出版社/メーカー: アルバトロス
- 発売日: 2008/01/09
- メディア: DVD
- 購入: 1人 クリック: 7回
- この商品を含むブログ (3件) を見る