龍司 K1(キングワン)を目指した男

龍司 ~K1を目指した男~ [DVD]

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士道館出身の空手家・村上竜司の半生を、真樹日佐夫先生のプロデュースでドラマ化。村上氏と真樹先生のイイ関係については吉田豪ちゃんによるこちらの記事に詳しいので参照の事。題字は何と安藤昇!

と、内容と感想を語る前に一言。公式ページからもパッケージからも消えてますが、村上竜司を演じてるのが岡崎礼なんですよね。今年九月にこんな事件を起こしといて、よくリリース出来たなぁ。おそらく真樹先生のお墨付きだからお蔵入りにしなかったんでしょうが。

愛媛県西条市でケンカ三昧の日々を送っていた村上竜司は、新居浜一の不良・酒井茂雄とのタイマン勝負中に補導されるが、ある刑事の助言から空手に打ち込む事に。まずは本屋で『空手バカ一代』を全巻買い揃えて自己流の修行。それに飽き足らず、空手の心得がある監督に指導して貰う為にサッカー部に入部。しかし、もう一つ物足りず、暴走族のヘッドに。そこを再び例の刑事に検挙され、今度は彼の推薦で芦原会館新居浜道場で本格的な練習に励む様になる。高校を卒業した竜司は、友人の誘いで上京するが、偶然出会ったヤクザに眼の周囲と手を割れたビンで刺されてしまう。更に上を目指すべく東京進出を決意した竜司だったが、彼を土建屋の跡継ぎにと考えていた父は猛反対し、ある条件を出す。それは一ヶ月にも及ぶ山篭り修行だった。これを悪友・茂雄と共に達成し、再度上京した竜司は士道館の門を叩くのだが…。

共演は茂雄役に梅宮哲(途中でボクシングに宗旨替えするオモシロ展開も)、父親役に岡崎二朗、刑事役にジョニー大倉、ヤクザ役に中山一也、士道館館長・添野義三役に小西博之、新入りの竜司をイビるかませ犬役に白川裕二郎。って、何だこの犯罪者集団(w。

そして真樹日佐夫役に小沢仁志。これがもう見た目そっくり! それは良いんですが、何故か安藤昇役で真樹先生が登場するから訳判んなくなる。まぁ面白いから良いんですけどね。そして後に村上夫人になる銀座のホステス役でしらたひさこも出演してます。

後半では村上竜司角田信朗との因縁も描かれてるから、一連の梶原一騎真樹日佐夫の空手モノからK-1草創期までの話に興味がある人なら、結構楽しんで見られるんじゃないでしょうか。

で、肝心の岡崎礼ですが、つのだ☆ひろ似の村上竜司には余り似てないけれど、撮影に当たって空手の特訓を積んだのが判る熱演ぶり。「実録・暴走族 BLACK EMPEROR」以来の当たり役とも言えるだけに、ホントに前述の事件が悔やまれます。アンタより恵まれてない役者なんてナンボでもいるのに。

実録'暴走族 ブラックエンペラー [DVD]

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