壊滅大津波

壊滅大津波 [DVD]

壊滅大津波 [DVD]


※予告編
 原題は'Killer Wave'。お馴染み日活×RHIエンタテインメントの組み合わせで贈るディザスターパニックです。主演は「ソウ3」「ポイント45」のアンガス・マクファーデン。トム・スケリットも共演してます。
ニュージャージーの海岸部に突如超巨大津波が襲来! 滅多に発生しない大西洋側での津波という事で専門家も原因が特定出来ない。そこで召集されたのは、今は海辺の町で海洋冒険小説を書きながら隠遁生活を送っている元海洋学者のジョンだった。実は彼は以前、エネルギーを得る為の人口津波発生プロジェクトのリーダーだったのだ。実験は失敗に終わり、以来表舞台から消えたジョン。果たして何者かが彼の技術を使ってテロを起こしたのか、それともジョン自身がテロの首謀者か? そうこうする内に、ジョンが住む海辺の町に超巨大津波が押し寄せて…。
空前の巨大津波の恐怖以外にも、濡れ衣を着せられた主人公たちを何者かが襲っての銃撃戦やカーチェイス等々、何時ものRHI作品らしく、三時間の長丁場を持たせる為に色んな要素盛り沢山の作りに…って、それは本末転倒と言うんじゃないの? まぁお陰でそこそこは緊張感が保ってて、最後まで見られる様になってるんですけどね。
主演のマクファーデンは相変わらずのクマーな感じですが、ヒロインの女科学者役のカリーヌ・ヴァラス(「王妃マリー・アントワネット」)が地味に可愛くて良かったです。
但し、冷静になって考えれば設定上の不可解な点が多数。中でも津波の発生させる方法が海底を爆撃するってのが。津波を発生させる程の爆撃をするくらいなら、ハナっからそれを発電に使えば良いし、その後の生態系の事を何も考えてないし。クライマックスでの超々巨大津波を発生させる為に海底で核爆破させるというのに至ってはもう問題外。幾らフィクションとはいえ、こんなのを平気で作ってる内はアメリカのエネルギー政策や環境問題対策の先行きは暗いなぁと思った次第です。
※日活×RHIによるディザスターパニック「合衆国壊滅2」の感想はこちら、「壊滅暴風圏2」の感想はこちら