ストレンジャー・コール

見始めて気がついたんですが、これって「夕暮れにベルが鳴る」のリメイクだったんですね。こんな中途半端な邦題をつけるくらいなら、そのまま「夕暮れに…」の方が絶対インパクトがあると思うんですが。

で、感想の方はというと、何とも凡庸な青春スリラーでした。まぁ監督がサイモン・ウエストなのでハナから期待してませんでしたが。多少盛り上がるのが本当に終盤になってからで、それまではBGMやSEで何とかそれらしい雰囲気を作ってるだけ。

主演のカミーラ・ベルは「プラクティカル・マジック」でサンドラ・ブロックの少女時代を、「姉のいた夏、いない夏」でジューダナ・ブリュースターの少女時代をそれぞれ演じてたのが印象的。確かに端正な顔立ちではあるけれど、作ったみたいに整い過ぎて余り面白味が感じられない。こういう美少女は徹底的にいたぶって顔を歪ませた方が色んな魅力が出ると思うんだけど、そういう展開になるのは前述の通り終盤になってから。ほぼ全編が彼女の一人芝居という構成で、個人的にそんなに興味の沸くタイプではないだけに途中で飽きてしまいました。逆に言うと、彼女が好みのタイプの人には面白く見られる作品なのかも知れません。

どちらにせよ、日本未公開のままDVDスルーするんで十分なレベルの作品だと思います。これを劇場にかけるくらいなら、もっと他にやるべき作品があるんじゃないかなぁ。いくら邦画バブルの影響で劇場を押さえるのが大変とはいえ、最近の洋画メジャー系のやる事には本当に理解出来ない事が多過ぎる!

夕闇にベルが鳴る [DVD]

夕闇にベルが鳴る [DVD]

※The Asylumによる便乗商品「夕闇にベルが鳴る」の感想はこちら