GOAL! STEP2 ヨーロッパ・チャンピオンへの挑戦

 第一作目が意外と面白かったサッカー映画第二弾。でも、いきなりレアルに移籍って…。
前作もお話はベタだったけど、成り上がりのドラマだったから気分良く見られた。それが今回はお約束通りにネガティブ方向にターン。移籍早々に成功して天狗になるも、簡単に挫折。親友からは嫉妬を受けたり、スペイン美女の誘惑にあったり、生き別れの母ちゃんが出てきたり。これで大映ドラマばりのハイテンションな演出だったらネタとして楽しめますが、そこはあの中途半端なオサレ演出だから…。
ドラマ部分がそんな感じなので、映画を盛り上げるのはサッカーパート(レアルのチャンピオンズリーグでの勝ち上がり)の方。でも前作の感想でも書いた様に、サッカーの試合をドラマティックに描くのは無理があると思うんですよ。と言うか、結局ドラマ部分の盛り上がりの無さを引きずって、クライマックスの決勝戦でも余りテンションが上がらなかったなぁ。展開はベタ中のベタの大逆転劇なのに。まぁレアルファンの人は、夢見た“銀河系”のチャンピオンズリーグ優勝が見られて良かったんじゃないの(w。個人的にはグラベセンの笑顔が一番面白かったです。
脚本の酷さが最大の戦犯だとは思いますが、快作「蝋人形の館」のジャウム・コレット・セラがこんな駄作を撮ったのは残念。彼はバルセロナ出身の筈なので、最初からやる気が無かったんだと信じたい所です。
しかし完結篇の監督が、前二作からグッとレベルが下がって、「精神鑑定」のアンディ・モラハンとは…。今からでも脚本共々変えた方が良いんじゃないの。と言うか、この後何やんの?