SPEEDMAN

SPEEDMAN [DVD]

SPEEDMAN [DVD]

原題は'Lightspeed'。サンプル版のパッケージに“スタン・リー製作総指揮”の文字が躍ってるのを見て、またまたぁと思ってたら、最初にクレジットが出て来てビックリのヒーローアクションです。

全身火傷で昏睡状態に陥った妹を助けようと蛇を使った皮膚再生の研究をしていた科学者エドワード。しかし研究所が事故に遭い、彼自身の体と蛇の表皮が融合! 恐怖の蛇人間パイソンに変貌してしまう。一方、特殊部隊の隊員ダニエルは、旧友だったエドワードの逆恨みに遭って瀕死の重傷を負ってしまう。一か八かの放射線治療が行われている最中に再びエドワードが急襲! 致死量を遥かに越えた放射線を体に浴びてしまったダニエルだったが、その副作用から脅威のスピード能力を獲得! かくして、特殊能力を得たかつての親友同士の激突が始まった!!

放射線を浴びてスーパーヒーローに…って、一体何時の時代の設定だよ!? という気になりますが、この際それは置いといて。それ以上に突っ込みたくなるのがヒーロー“SPEEDMAN"のコスチュームのショボさ! どう見てもスピードスケートの全身タイツを再利用したみたいな、ほとんど自主制作映画レベルだなぁと思ったら、本当にスポーツ量販店に行って揃えたという設定。いや、設定はともかく、劇中で使うのはもう少しカッコイイのにしようよ…。

ま、それもひとまず置いといて、もっと突っ込みたくなるのが、変身する主人公がジェイソン・コネリーって事。ショーン・コネリーの息子という血筋は凄いけど、見た目はただの平凡なオジサン(パパに似てるのは頭のフサフサ加減だけという悲しさ…)。こんなのがヒーローになってもなぁ。上司役で登場の“600万ドルの男”ことリー・メジャースの方が余程カッコイイもの。

ストーリー展開は微妙なものの、全体的にはヒーローもののセオリーを押さえた無難な作りなんですが、いかんせん主役が微妙過ぎて…。スタン・リーも名前を貸す時はもう少し注意して欲しいものです。