アポカリプス 地球最後の日

アポカリプス 地球最後の日 [DVD]
10/5レンタルリリース ファインフィルムズ
 原題も'The Apocalypse'。地球に超巨大隕石が落下するディザスターパニックです。製作はThe Asylum! 今月二本目!! 予告編は米公式で。
カリフォルニア州モントレーに隕石群が落下! 街の中心部への連絡が遮断され、困り果てていたパークレンジャーのジェイソンの下に別れた妻アシュリーが訪ねてくる。彼女が言うには何と更に巨大な隕石が四日以内に落下するというのだ! 一人娘リンジーの安否を確認する為、彼女が住むロサンゼルスへ向う事にしたジェイソンたちだったが、突然彼の目の前から同僚が消えて…。
主人公たちが行く先々で次々に人間が消失! そして超巨大隕石接近の影響で、カリフォルニアを巨大竜巻が、大津波が襲う! B級映画の常識から考えて、異端の科学者が隕石を撃破してイェイ! って展開かと思いきや、そんな人物は影も見せず。じゃあ人類消失の謎に主人公たちが迫る! という展開かと思いきや、ただ被害に苦しみ、恐れおののくだけ。ムムム。ナンだこりゃ?!
そもそも、その時々のハリウッド大作に乗っかったバッタモン映画を作る事を信条としているThe Asylumが、何故今頃「アルマゲドン」パターンのパニックものを? 別にそういった新作の話も聞かないし…。
と、そこでハタと気がつきました! これは当ブログでも感想を書いている、キリスト教福音派によるトンデモSFパニック「人間消失」シリーズのバッタモンなんだと!! そういや会話の端々で“教会が…”とか“許しが…”みたいなセリフが続出するし、BGMも賛美歌みたいなのだし。
ここでThe Asylum自体が福音派の息がかかった会社なのでは? という疑いも出てくる訳ですが、こいつらの作った過去の作品を見れば絶対にそれは無いと断言します! だって子供を血まみれにしちゃうホラー映画とか作ってる会社だもの。それにしても、根性があるというか、商魂たくましいというか。どうせ福音派なんて田舎モンばっかだから軽く騙せるぜ! とか思ったのかな?
まぁ真偽の程は判りませんが、そういう邪推でもしないと最後まで見られないくらいに本作の出来は酷い。だってホントに生き残る為の努力を何もしないんだもの。宗教的なセリフにしたって、普段やりなれない(考えてもない)事だからか全く身が入ってなくて、単にダベってるだけに見えちゃうし。
と言う訳で、別にスルーしても全然OKな駄作だと思います。ラストも酷いしねぇ。唯一の見どころと挙げられるのは、一応ヒロインの筈の別れた女房役の女優さんが凄い馬面な事かな。彼女が××するシーンで『遠き山に日は落ちて』が流れた時には思わず噴き出してしまいました。
そうそう、The Asylum社と言えば、十月にもう一本凄いのが出る予定なので楽しみにしといて下さい!