処刑島
原題は'Wilderness'。掘り出し物だった英国製戦争ホラー「デス・フロント」のマイケル・J・バセット監督によるサバイバルホラーです。
同房の一人がいじめを苦に自殺した事で、更生プログラムの一環と称して無人島でキャンプをする事になった少年鑑別所の不良たち。島には他の少年院から送られてきた少女たちもいて、思わず色めき立つ彼ら。だが、どこからともなく飛んでくる弓矢、無数の軍用犬、不意をつくトラップに次々に襲われ、頼みの教官たちも殺されてしまい…。
これもストーリー自体は目新しさはありませんが、バセット監督の的確な演出によってパワフルなアクションサスペンスに仕上がってました。特に必ず意味があるロングショットの使い方は秀逸!
スプラッタシーンも迫力があって、ホラー映画としても十分面白い。俳優たちは全員地味だけど、お陰で最後まで誰が生き残るのか判らないから全然OK!!
難を言えば犯人像に捻りが無い事くらいでしょうか。こういう腕の立つ監督は是非ハリウッドに行って、良いシナリオと十分な予算の下で撮って欲しいんですが、次回作もヨーロッパ資本みたい。でもロバート・E・ハワードの“Solomon Kane"の映画版なんですよね。この監督がアクションファンタジーを撮ったらどうなるのか、今から楽しみです。
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