花の谷 時空のエロス

花の谷 ―時空のエロス― [DVD]
9/7レンタルリリース 東宝


Valley Of Flowers Trailer

原題は'Valley of Flowers'。西欧の女性で初めてチベットに足を踏み入れた冒険家アレクサンドラ・ダヴィ・ニールって人の小説を、独仏印日合作で映画化したという恋愛映画です。

19世紀初頭のヒマラヤ奥地。ここで略奪を繰り広げる山賊団の首領ジャランは、ある時謎めいた美女ウシュナと出逢い、一団に加える。未開のルートを指示し、一団に金銀財宝をもたらす彼女は山賊たちの信頼を勝ち得ていくのだが、ウシュナの美しさに魅了されたジャランは、次第に仲間たちとの結束を疎かにする様に。業を煮やした山賊たちは二人を一団から追い出してしまうのだが…。

簡単に言えば、いかにも西欧のインテリたちが好みそうな、異国情緒に溢れた作品でした。まぁそれは人の好みなんで良いんですが、上に書いたあらすじのその後に凄い展開が!

【以下、完全にネタバレ】

二人で生きていく事を決意したジャランとウシュナは、行者アートマンから盗んだ不老不死の薬を飲んじゃう! で、俺たち不死身だもんねと銃で撃ち合うと、それまで女神か魔女かみたいな描写だったウシュナだけが死亡! 死のうにも死ねないジャランは流れ流れて現代の東京にたどり着き、何故か自殺幇助の仕事人に! そしてそこにはヘンなメイクのクラブ歌手に転生したウシュナがいた!

書いてても訳の判らんストーリー。再会した二人は終電車の中でセックス開始しちゃうし…。更に訳を判らなくしてるのは、ちゃんと東京でロケをしてるのに、日本人キャストが全員無名&ド下手くそな事! 出てくるヤツが全員棒読みなんで、おそらく演技は素人だと思われる東京篇のヒロインのERIっていうスーパーモデルの人は勿論、ヒマラヤ篇から引き続き出演してるインド人の主役の人のたどたどしい日本語が全く気にならない!

まぁ、パン・ナリンっていうインド人監督の脚本と演出自体が一番訳が判んないんですけどね。こういう映像詩的な映画なら、よりストーリーはシンプルにすべきだと思うんですが。

しいて良かった所を挙げれば、「クリムゾン・リバー2」や「あるいは裏切りという名の犬」にも出てるという、ウシュナ役のエキゾチック美女ミレーヌ・ジャンパノイのヌードがたんまりと拝める事くらいかな。でも、これももう少しは綺麗に撮ってやれよって気が。乳首だけを画面いっぱいに映して何がしたいんだ、インド人!

トンデモ映画をお探しの方にはオススメかな。但し、十分に睡眠を取ってから見る事! 絶対前半で眠くなっちゃうから!!

花の谷 ―時空のエロス― [DVD]

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