キル・ミー・ブロンド

キル・ミー■ブロンド [DVD]

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※予告編
 原題は'All Babes Want to Kill Me'。一風変わったドタバタラブコメディです。
チャイナタウンの由緒ある格闘家の息子として生まれながら、浮気相手の子供だと決めつけられ、絶縁された男ヴァチェル。しかも彼は、彼の体臭を嗅いだ女性が皆凶暴になるという奇病を持っていた! その為に街を離れ、荒野の洞窟で一人で暮らしてきた彼の下を、数年ぶりに兄が訪ねてくる。死期の近い父親が会いたいと呼びに来たのだ。だが、父に会う為にはヴァチェルの運命の女性を探さねばならない。そこでヴァチェルは、幼馴染のマリーンを探す事にしたのだが…。
こ、これは酷い出来…。ファレリー兄弟のバッドテイストコメディを劣化させた様な最初の設定からして何だかなぁって感じだし、運命の相手探しも最初からバレバレの展開なんですが、このラブコメ路線は何と前半で終了!
何と後半は、よせばいいのに、グダグダの格闘バトルコメディに! 当然こっちも酷い出来で…。こんな展開なら何故主人公をあんな病気の設定にしたのか、全く理解不能です。
唯一の見どころ、というか聞きどころは、何故かBGMにブルーハーツの『人にやさしく』を使ってるトコ。更に日本のBENTENレーベルのガールズパンクが数曲流れるんだよなぁ。おそらく監督兼主演のコリン・ミラーってヤツの趣味なんだろうけど、これも全く意図が判りませんでした。
パッケージも、本家“ピンク・コメディ・シリーズ”に便乗する気満々なデザインなので、くれぐれも間違えて借りない様に注意して下さい。それくらいのサイテー映画!