ビデオゲームの歴史#3@ディスカバリーチャンネル

 今回はゲームの3D化とそれと共に加速していく暴力性について。
まずはベクタースキャンによる"BATTLEZONE"に始まって、『ウルフェンシュタイン3D』『DOOM』へと続いていくFPSの話。この流れをニルヴァーナ等、オルタナティブロックの登場と重ね合わせているのが面白い。そしてその悲劇的象徴がコロンバイン高校の事件という訳。
そういう暴力化していくゲームに対して先頭に立ってバッシングしていた米政府が、新兵獲得の為に米軍謹製のミリタリーシミュレーションゲームを作っているという矛盾。シミュレーターが最初から軍との協力で発展していて、イランやシリアでもその立場に立ったものが作られていると。スウェーデンから出てきたのが平和維持シミュレーターというのも面白いなぁ。勿論高性能化したフライトシムが"9.11"に利用された事もしっかり言及。その一方で、3Dシミュレーターの技術をPTSDに悩む元兵士の治療に利用しようとしているのは興味深かった。しかしこのパートの合間にPS3版『コール・オブ・デューティー3』のCMが流れるのはバツが悪いというか何と言うか。
こういうアメリカ中心に発展した流れの解説は素直に面白い。最近のやたらとリリースされてるミリタリーFPSの根底にあるものも判った気がしました。

コール オブ デューティー 3

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ドゥーム [DVD]

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※映画版「DOOM」の感想はこちら