人造昆虫カブトボーグVxV#36

 ‘俺はとうとう手に入れた…最強の必殺技を…フッ、この必殺技さえあればどんなヤツにも負ける事は無い…首を洗って待っていろ…天野河リュウセイ!’ 断崖絶壁に立つジョニーの勝利宣言でスタート!
リュウセイたちがロイドさんの店でダベっていると、‘君は同じクラスの西山君!?’ どこかで見た風景だと思ったら、またも三丁目の公営練習施設が襲われた! 襲ったのは勿論ジョニー。西山君(声/中川玲)が止めるのも聞かず、施設に急行するリュウセイたち。‘見つけたぞ! 天野河リュウセイ!!’ ジョニー登場! ‘俺の名はジョニー・ザ・バニシング・ポイント、何者もを凌ぐテクニックの持ち主、何者もを凌ぐスピリットの持ち主だ! 言葉のなんていい…感じろ! 天野河リュウセイ、俺と勝負しろ!!’‘絶対にいやだ!’ 意外なリュウセイの対戦拒絶! 理由は忙しいから!! しつこいジョニーとの対戦をケンに任せて、マダム・ジェニファーの店へ向うリュウセイと勝治。その頃、街角には怪しい黒コートの男が。ジェニファーの店に来たリュウセイは、ジョニー以外の人物の調査を依頼。‘そいつの名は…’‘そんな!? まさかそんな事が?!’‘行くのかい?’‘ああ、世話になったな’‘気をつけな…あいつも危険な男だよ…’ 店を出た二人の前に再びジョニーが! 今度は勝治が盾になり、リュウセイは先を急ぐ。その頃、通りを走る黒コートの男が。リュウセイがやって来たのはマンションの一室。山田の表札が掛かったその部屋から出てきた素敵な奥さん・早苗(声/中尾友紀)に息子の秘密を問いただすリュウセイ。‘どうしてそれを…’ その頃、街の十字路では四人の黒コートの男たちが。そして商店街を急ぐリュウセイの前に傷つき倒れた勝治、更にはケンが! 遂にジョニーと決着の時!? ジョニーに何か言いたげなリュウセイだったが、ジョニーは勝負を急ぐ。‘チャージ3回! フリーエントリー! ノーオプションバトル!’‘チャージ3回! フリーエントリー! ノーオプションバトル!’
勝負は一進一退。‘慌てるな、俺の本当の姿を見るのはこれからなんだからな! ウォォォーッ!!’‘何だぁ、この闘気は!?’‘見せてやるぜ、この俺とこのウエスタン・パイオニア・スピリットが手に入れた最強の技! ハイブリッドステルステクニック!!’ 一瞬出現するカメレオンの影! そしてそれと共にウエスタン・パイオニア・スピリットの姿が消えた!? ‘屈辱だ! 俺たち相手にはあんな技、微塵も見せなかったのに’‘踊れ! 踊れ! 見えない敵に怯えてな!!’ 成す術の無いリュウセイ。‘勝てる! とうとうライバルであるお前を倒す時が来た!!’‘まだだ!’ 異議を唱えるケンに対して‘ならば言おう! 天野河リュウセイ、お前は絶対に俺には勝てない!!’ 打倒リュウセイの為だけにガラパゴス島に渡ったジョニー。サバイバル生活を続ける彼は、ある日偶然カメレオンと出逢う。これが勝利の鍵だと悟ったジョニーはカメレオンと共に暮らし、遂には姿を消したカメレオンを見切るまでの実力を体得していた! ‘フッ’ 不適にも笑みを浮かべるリュウセイ。‘残念だったな、お前の必殺技もこれで無意味だ!’ 突然目をつぶったリュウセイ! ‘そうか! その手があったか!’ 音でウエスタン・パイオニア・スピリットの気配を探ろうというリュウセイの作戦! だが様子がおかしい。‘こ、これは!?’‘フフフ…お前ほどの相手だ、そのくらいの事をしてくるだろうと、とっくの昔にお見通しだ!’ 何と音がシャッターやショーウインドーに反響する事を狙って商店街を戦いの場に選んでいたジョニー。しかも近くでは道路工事が! リュウセイ苦し紛れのレッドアウトゴールデンマキシマムバーニングも不発! ‘リュウセイ君が…負ける…?!’‘覚悟ォッ! 行くぞウエスタン・パイオニア・スピリット! 万感の思いを込めて…ガラパゴスネイチャープレジャー!’ 万事休す! と思った瞬間!? ‘そこまでだ!’ ジョニーの背後には黒コートの男たちを従えた西山君が!? ケンは怪訝そうだが、リュウセイは全てを悟った笑顔。‘お前を逮捕する!’ ジョニーはインターポールの国際指名手配を受けていたのだ! そして西山茂一君の正体はインターポールの特命刑事!? ジョニーの罪状はワシントン条約違反。アメリカではバッファローを、シベリアでは熊を、そしてガラパゴス島ではカメレオンを修行と称して虐待してきたジョニー。リュウセイは彼が追われている事を伝えようとしていたのだった。‘ジョニー! まだ俺とお前の戦いは終わってはいないぞ!’‘ああ、また会おう天野河リュウセイ’‘刑期が終わったらな…’ 学校では正体を秘密にしてくれと西山君が頼み、四人の笑顔でEND…と思ったら!? ‘そォれェにしてもッ、ンン…’ ロイドさんの似てねえ古畑任三郎の物真似で‘そして今日の教訓はァ、運も実力のウチ、でェすねッ!’で〆。
長々続いたジョニー篇も終了、の割りにはイマイチ冴えなかった気が。それに今週のヒロインはジョニーのお母さん? それにしては若過ぎる様な。あれは西山君のママにしといた方がすっきりしたと思います。脚本/大和屋暁