ザ・ディフェンダー

原題は'The Hard Corps'。ジャン=クロード・ヴァン・ダムイラク帰りの最強ボディガードに扮したアクション映画です。監督は「ライオンハート」以来、延々とヴァン・ダムと組んでいるシェルドン・レティック。

元ボクシングヘビー級チャンピオンのウェインは、今は自分が生まれ育ったスラム街の再開発と浄化に尽力し、名声を上げていた。そんな時、彼の証言が決め手となって服役していたギャングスタラッパー・テレルが出所したとの報が伝えられる。報復を恐れたウェインの姉タマラは、アフガン、イラクを渡り歩いた凄腕のソルジャー、ボウデンとフィリップをボディガードとして採用するが、フィリップは戦争の後遺症に苦しみ、ボウデンもいきなりの銃撃戦で帰らぬ人になって…。

この後は、渋々ボディガードになったヴァン・ダムが、ウェインの子分たちを鍛えたりしながら必死に姉弟を守るという展開。ヴィヴィカ・A・フォックス演じるタマラとは直ぐに色んな意味で打ち解けあいますが、悪徳刑事にいらん事を吹き込まれたウェイン*1とは終盤近くまでギスギス。しかしそこは格闘家同士。拳で語り合って信頼回復! って流れ。

一応、黒人ばっかりの中にポツンとヴァン・ダムがいる絵&カルチャーギャップが面白い、のかな? ここら辺の描き込みが深ければ、もっと面白くなったかも。だって主役三人と比べると、敵側が余り大物感が無いんでアクション部分が盛り上がり切れないんですよねぇ。まぁVシネマだと思えば十分な出来ではあるんですけど。

*1:バイオハザード2」「DOOM」のラザーク・アドディ。