赤ずきんの森 - ［SAMPLE］ビデオながら見日記

出版社/メーカー: クリエイティブアクザ
発売日: 2007/07/06
メディア: DVD
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原題は'Wild Country'。タイトルからも判る様に、狼系モンスターを扱った英国製ホラー映画です。

十六歳で妊娠、出産し、生まれて直ぐに子供を里子に出した少女ケリーは、気晴らしの為に仲間たちと、食人一族の伝説が残る田舎の草原へハイキングに出掛ける。目的地までは数十キロ。途中の森でテントを張り、キャンプを始めたケリーたちは、近くの洞窟で昼間見た牧夫のバラバラに引き裂かれた死体と生きている赤ん坊を発見する。思わず赤ん坊を助け出し、仲間たちと目的地へ急ぐ事にしたのだが、草むらからは野獣の遠吠えが聞こえてきて…。

イギリス映画で“赤ずきん”とくれば、ニール・ジョーダンの「狼の血族」みたいな残酷童話系のダークファンタジーかと想像したんですが、実際は今時のスラッシャー映画っぽい作品でした。何せ登場するのが皆バカ者たちなんだもん。

ちなみに“赤ずきん”っぽい所は狼とヒロインが赤いフードを被るトコだけ! それに“赤ずきん”って処女性の象徴みたいなモンだと思ってたんですが、それがいきなり出産シーンから始まるのもどうかと思うなぁ。

それでホラーとして見た感想ですが、まず肝心の狼がブサイク! 狼と言うよりはイノシシに近いポッチャリ具合。今時珍しくCGじゃなくてスーツなのは感心だけど、出来がこれじゃあなぁ。動きもモッサリしてて、むしろ可愛いく感じられるくらい。

それと怖くなる筈の真夜中の草原での追っかけっこも、予算の関係からか画面が暗過ぎて何をしてるのかがさっぱり判らない。暗い画面からギャーとかワーとか聞こえるばかりで、ホラーとしては正直微妙な出来でした。オチも判り辛ぇ!

良かったのはエンドロールで流れるSam the Sham and The Pharoahsの"Li'l Red Riding Hood"くらいかな。イギリス独特の荒野でロケをしてるので、雰囲気はあるんですけどねぇ。