ソーラー・ストライク セカンド・メルトダウン

ソーラー・ストライク セカンド・メルトダウン [DVD]
7/6リリース プライムウェーブ

原題は'Meltdown Days of Destruction'。今年初めにリリースされた「ソーラー・ストライク」とは何の関係も無い、キャスパー・ヴァン・ディーン主演のパニックドラマです。ちなみにメーカーは声高に“原案/ジョン・カーペンター”というのを押してますが、どうも新人時代に書いたプロットを元にしてるだけみたい。クレジットも無いし、無視して貰ってOKだと思います。

科学者ネイサンが止めるのも聞かず、小惑星を核ミサイルで破壊する実験が行われるが、小惑星は三つに分裂しただけで、その内の一つは地球へ急接近。だが直撃はせず、地球を僅かにかすめただけで飛び去って行った。ほっと胸をなで下ろす関係者たちだったが、それ以来地球の気温はぐんぐん上昇。遂には摂氏50℃を越え、水不足と熱射病で死者が続出し、世界各地で暴動が巻き起こる。地球の軌道が変わり、太陽に近づいた事が原因だと気付いたネイサンは、北極への脱出を決断。妹のカーリーとその恋人の刑事トム、そしてトムの前妻と娘、娘の恋人と共に旅立ったのだが…。

前作(?)「ソーラー・ストライク」も頭を抱えたくなる様な設定でしたが、今回はそれに輪をかけて酷い。何しろ、事態の原因となる小惑星爆破計画が誰が何の為にやったのかすら、よく判らないんだもの。

そしていざ脱出行が始まってからも、到る所で脚本や演出の穴が見えて緊迫感ゼロ。例えば男たちが車の手配をしている最中、まるで悪い奴らをおびき寄せるトラップの餌の様にムチムチお姉さん三人だけで無防備に野宿させたりとか。

アクション性も薄いし、スケール感も皆無。まるで最近のパニック映画にありがちなヌルい家族ドラマの部分だけを抜き出した様な作りなのもいただけない。かと言って、とんでもない駄作という程でもないし、実に中途半端な凡作でした。

ソーラー・ストライク セカンド・メルトダウン [DVD]

ソーラー・ストライク セカンド・メルトダウン [DVD]