二人で見る星@チャンネルNECO

鈴木英夫が1947年に大映で撮った初監督作品。

戦地から帰らぬ恋人(伊沢一郎)を待ち続ける女性と復員兵(清水道太郎)が、復興途上の東京でもまれる内に惹かれ合っていくというストーリー。

基本的には平凡な小品レベルの作品。しかし、男が夢を追い続け、女に恋人を待つべきと言うのに対し、現実に生きる女の方はとっくに気持ちに気付いてるという展開には才気が感じられます。だってラストなんて告白した後、颯爽と闊歩するヒロインに慌てて男が着いていくという構図なんだもの。そんな時、待っていた元恋人が見知らぬ女連れで目の前を通り過ぎても、少しうつむくものの直ぐにパッと希望に満ちた笑顔に変わるのも良かったなぁ。