ディープ・レスキュー

ディープ・レスキュー [DVD]
6/2リリース プライムウェーブ
 原題も'Deep Rescue'。打ち上げに失敗し、大西洋に不時着してしまったスペースシャトルの乗組員たちのサバイバルを描いたサスペンス篇です。
発射直後にロケットが故障し、急遽帰還する事になったスペースシャトルディスカバリー号。しかし、制御不能になり、帰還ルートから大きく外れた大西洋上に着水してしまう。そのまま水深76メートルの海底にまで沈んでしまい、救援を待つ事になった宇宙飛行士たちだったが…。
スペースシャトルの故障関連にリアリティがあるかはこの際置いといて、スペースシャトルを海に沈めるというアイディアは中々。そして救援を待つ間は、ヒッチコックの「救命艇」みたいな低予算を逆手に取った人間ドラマが展開するのかなと期待したら…。
救援の先発としてやって来たのはクルーの紅一点アマンダの夫にしてベテラン宇宙飛行士のベン。実はこの夫婦、最近すっかり倦怠期。離婚寸前の状態で、アマンダは今回のミッションの船長であるケビンと不倫中。という事で絶体絶命の中、痴話喧嘩が始まってアチャー。そしてその間にスペースシャトルはずるずると深海に沈んじゃって…。
こうなるとお約束の‘俺が残る’パターンに突入。様々な機材を積んでるスペースシャトルですから、それらを使っての脱出方法自体は割りと好きかも。で、先ほどのつまらない痴話喧嘩が、ハリウッド映画らしからぬ少し意外なラストに繋がっていって…。
ホント、中盤の痴話喧嘩の件を上手く処理してたら拾い物レベルにはなったんじゃないかなぁ。最初のアイディアが良いだけに、ちょっと勿体無く思えた作品でした。