メシア・オブ・ザ・デッド

メシア・オブ・ザ・デッド [DVD]

メシア・オブ・ザ・デッド [DVD]

 原題は'Messiah of Evil'。「アメリカン・グラフィティ」「インディ・ジョーンズ 魔宮の伝説」「ハワード・ザ・ダック」のウィラード・ハイク、グロリア・カッツのコンビによる作品で、ゾンビ映画の隠れた名作という評判。何より780円という値段の安さに惹かれて購入。
父のアトリエがある海辺の町にやって来た美女。しかし父の姿は無く、奇妙な日記だけが残されていた。何とその町の住人は闇からの使者の力によって食人鬼になっていたのだ!
画質、音質共に最悪! でも780円ですからね。一昔前の深夜劇場のノリも味わえるし。
死んでから甦る訳じゃないんで、厳密にはゾンビ映画じゃなかった。でも、力に感染した者たちが人間を襲う姿はまさにゾンビ! 最近で言えば「28日後...」みたいな作品でした。
で、出来の方は正直名作の域にまでは達してないかな。しかし、登場する三人の美女が襲われるシーンはインパクト大。一人目は、あちこちで言及されてる「ゾンビ」よりも早いスーパーマーケットで。二人目は深夜の映画館。ガランとした客席の真ん中で見ていた美女の周りを静かに静かに“ゾンビ”たちが埋めていく様は中々にスリリング。三人目は、天井のガラス窓を突き破って次々に降りてくる、と言うより降ってくると言った方が正しい様な感じで、ここはちょっとビビったなぁ。
ゾンビ映画好きを自認する人なら一応押えるべき作品でしょう。何より780円ですからね(こればっか)。