その場所に女ありて@チャンネルNECO
チャンネルNECOの好企画、三ヶ月連続“監督・鈴木英夫の世界”のまずは一本目。
先進的な広告業界が舞台とは言え、まだ完全男社会のサラリーマンの世界でたくましく生きる女性を主人公にした作品というのが驚き。しかも男どもをぶっとばすゾ的な痛快なノリでも、恋愛ベッタリでもなく、あくまでもシリアスな女性映画というのが凄い。
男たちに負けまいと言葉使いも荒々しく、タバコもプカプカ。マージャンも負け知らず。それでいて要所要所で女の武器も利用する(セクハラ受け捲り)。そんなヒロインを司葉子がクールに好演。細いふくらはぎも素敵だし、酩酊して千鳥足になるだけで何故か色っぽいんだよなぁ。勝負の広告案をクライアントに提出する際、ちゃんと美容院でセットし直してるみたいな監督の細かな演出も効いてる。
彼女以外の(今見ると)豪華なキャストも男女問わず皆素晴らしい。特に女一人で生きていく事を覚悟完了しているお局様役の大塚道子。基地外婆の印象(「喪服の訪問者」の姉さんとか)が強いんですが、ちょっと印象が変わりました。
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