インヴィンシブル 栄光へのタッチダウン

インヴィンシブル/栄光へのタッチダウン [DVD]

インヴィンシブル/栄光へのタッチダウン [DVD]


INVINCIBLE Movie Trailer

原題も'Invincible'。題材がアメフトとは言え、マーク・ウォールバーグ主演で全米チャート二週連続第一位のヒット作が日本未公開でDVD化。

サンプルも一応来てたんですが、上司(元アメフト選手)が持ち逃げして見られなかったので、今日ようやく製品版で視聴。

不況に喘ぐ1976年のフィラデルフィア。定職を失い、妻にも逃げられ、草フットボール仲間が経営するバーの店員をしながら暮らす男、ヴィンス・パパーリ。そんな時、NFLの弱小チーム、イーグルスの新ヘッドコーチに就任したディック・ヴァーミールの発案による、ファンサービスも兼ねた入団テストが行われる事になり、ヴィンスも参加する事に。アメフトは高校時代に少しかじっただけ、年齢も三十歳になるヴィンスだったが、その隠れた身体能力がヴァーミールの目に留まり、参加者の中で只一人合格する。キャンプに参加し、必死になってプロにくらい付くヴィンス。見事開幕ロースターの座を勝ち取ったのだが、チームはプレシーズンマッチ全敗。ヴィンスもプロの壁にぶつかっていて…。

これは面白かった。実話ベースとはにわかに信じ難い程のシンデレラストーリーですが、要所要所で主人公が地元のバーへ立ち返る事でリアリティを保ってます。

リアリティと言えば、主人公が回されるのがキッキングチームというのも良い。何しろ三十歳のルーキーですからね。でもこの微妙なポジションの感覚はアメフトをある程度知らないと判らないよなぁ。だから全然知らない人が見たら面白いかは、全く保障は出来ませんのであしからず。

それにしてもマーク・ウォールバーグブルーカラーの役がピッタリ。1970年代特有の微妙なロンゲも似合ってるなぁ。ラスト、お約束で流れる当時の映像を見る限り、本物のパパーリとは余り似てないですけどね。その代わり、ヴァーミール役のグレッグ・キニアは結構感じが出てます。

監督は「ペイバック」等の撮影監督を務めたエリクソン・コア。今回も撮影監督兼任。全体をセピア調で撮っていて、これが軽過ぎず重過ぎず、何とも言えぬイイ雰囲気を醸し出してます。って、1976年って、もうそんなノスタルジックな時代なの!? 自分、十歳だったんだけど!