エラゴン 遺志を継ぐ者

全世界規模でズコーな興行成績に終わってヘンだなぁと思ってたんだけど、見て納得しました。

最初は主役に抜擢された兄ちゃんが地味だからかと思ってたら、もうそれ以前に演出が淡白過ぎてお話がちっとも盛り上がらない。やってる事はシンプルな英雄誕生の物語の筈なのに、ここまで淡々としてる方が不思議。これはもう監督の才能が無いとしか言い様がない。つまりはド新人の主演男優と監督にこれ程の作品を任せてしまったプロデューサー陣が最大の戦犯だと思います。

これでドラゴンの飛翔シーンが魅力的なら救いがあったんですが…。これもカッチリしたCGIを作って動かしてるだけだから、躍動感皆無。まるで良く出来たミニチュアを撮影してるみたいで迫力ゼロ。ホント、金田伊功の爪の垢を煎じて飲ませたい気分でした。せめてジョー・ジョンストンが監督だったらなぁ…。

これでお気に入り女優の一人、シエンナ・ギロリーのキャリアにミソが付かなきゃいいんだけど。ジョン・マルコヴィッチは続編にも出てくれるんでしょうか?